結束バンド『結束バンド』 - アルバムレビューvol.137

2022年12月リリース
1. 青春コンプレックス
2. ひとりぼっち東京
3. Distortion!!
4. ひみつ基地
5. ギターと孤独と蒼い星
6. ラブソングが歌えない
7. あのバンド
8. カラカラ
9. 小さな海
10. なにが悪い
11. 忘れてやらない
12. 星座になれたら
13. フラッシュバッカー
14. 転がる岩、君に朝が降る
2022年に放送されたTVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』
の作品内で活動している女子高生バンド【結束バンド】
が現実世界でリリースしたアルバム。
レビュー後に書きますが、僕は2025年に入ってからぼざろ
(略称)に興味が出てサブスクにて観たくらいのタイミングで
モンストさんとコラボでハマっていきました...
アニメ発の音楽だ、と侮ったら完全にノックアウトされる
最高のロックアルバム全14曲を紹介する。
1. 青春コンプレックス
アニメのオープニング曲としてガツンと図太いリフから
始まる。なんというか単体で聴くとおおよそアニメのオ
ープニングらしくない気もするが慣れると逆にこの曲じ
ゃなきゃ、という気さえする。
作詞を樋口愛(ヒグチアイ)、作曲が音羽-otoha-で見事に
後藤ひとりの内なる燻る想いを表現している。
2. ひとりぼっち東京
ボーカル&喜多郁代を務める長谷川育美がぼざろ関係曲
で初めてレコーディングしたという曲。曲全体を少し切
ないメロディが支配するがサビで感情を開放するかのよ
うな展開が巧みだ。2024年に公開された劇場編集版
『Re:』でも印象的に組み込まれていた。
3. Distortion!!
アニメ1話~3話のエンディング曲。可愛らしくデフォル
メされた4人が楽しそうに演奏しているのが嬉しい。
初めて聴いた際に雰囲気があったがKANA-BOONの
谷口鮪が詞曲を担当しているのを知り納得してしまった。
(NARUTO大好き人間にとっては「シルエット」は神曲だ
からである)長谷川のボーカルも前2曲とは少々声色を変え
ているのが上手い。
4. ひみつ基地
結束バンドの曲はひとりが作詞をしているという設定な
のだがこの曲はどちらかというと喜多ちゃんが書いてい
るんじゃ?なような明るい雰囲気が全面に出ている。
5. ギターと孤独と蒼い星
個人的に 結束バンド=この曲 というイメージがアニ
メを観たほとんどの方が抱く印象なんじゃないだろうか。
劇中、ライブに出るためのオーディションで披露し、
ひとりの強い思いが込められたサビでの弾きっぷりに
鳥肌が立った。そしてZAQが担当した詞が凄まじい
ほどの感情の嵐で心を鷲掴みにされてしまった。
「なんでこんな熱くなっちゃってんだ 止まんない
馬鹿なわたしは歌うだけ うるさいんだって心臓」
ひとりはこんな激重な感情を爆発させて歌詞を書き殴
ったんだと思うだけで涙が出てきそうになる。
6. ラブソングが歌えない
ひとりからラブソングというワードが出てくるのが意外
だが、タイトル通りに巷によくあるラブソングなんて
書けないし歌えないというストレートな想いを真正面
からぶつけられてなんかハッとさせられる。
7. あのバンド
初めての結束バンドのライブにて演奏がグダり精神的
に追い詰められる3人を救うのは再びのギターヒーロー
ひとりだった。という8話のシーンでアドリブのギター
プレイから始まるラウドなロックナンバー。
僕は実際の演奏をしているギタリスト三井律郎の演奏
してみた動画を見て度肝を抜かれた、なんだあのサビで
の鬼連続チョーキング&運指の速さは...凄すぎる。
8. カラカラ
4話~7話のエンディング曲にもなっているがここで初め
てボーカルが替わる。ベーシスト山田リョウ役の水野朔
が歌声を披露しているが長谷川と同じくらい抜群に上手い、
上手すぎる。しかもこの曲は一筋縄でいかないバンド
tricotの中嶋イッキュウが詞曲を担当しているがその変則
リズムは聴いてもらえばわかる。
「前借してるこの命を 使い切らなくちゃ今この瞬間(とき)も」
という詞はなんてカッコ良さなんだろうか、痺れる。
9. 小さな海
アルバム全14曲中、唯一のミディアムテンポなメロウナ
ンバー。ひとりが書く詞(詞曲ともに音羽-otoha-)の中で
も叙情的で、後悔や諦めばかりだった自らも少しずつで
も変わっているかなと歌い、おそらくひとりの人生を変
えてくれた虹夏のことを書いているのではないかと僕は
感じた。
「だんだん僕も君みたいに強くなってさ」という詞、泣ける。
10. なにが悪い
8話~11話のエンディング曲でここでも長谷川ではなく
ドラマー伊地知虹夏役の鈴代紗弓がボーカルを取る。
アルバムでは一番キャラソン風味が強く鈴代の可愛らし
い歌声も相まって前曲に続き心地よさを感じれる。
そして詞曲提供しているのは元the peggiesの北澤ゆうほ
でNARUTO大好き人間にはやはりたまらない人選だ。
(「BORUTO」にて「ドリーミージャーニー」を提供)
11. 忘れてやらない
ここからアニメ11話~12話の学園祭ライブ楽曲が並ぶ。
スターリーでのライブ後に徐々に自信をつけた結束バ
ンドがひとり喜多の高校での学園祭に出演するという
流れで作られたポップなロックナンバーではあるがこの
曲でも三井律郎の連続鬼チョーキングは健在でひとり
はこれ弾けるのマジすげえってなる。
12. 星座になれたら
樋口愛の書くこの詞、なんてロマンティックなんだ。
しかもまさに結束バンドの事を歌っているんだろう。
一人一人は星だけどそれが集まれば星座にもなれる
んだ、って。劇中では父から受け継いだ年代物のレス
ポールカスタムがついに限界が来てしまい1弦は切れ、
2弦ペグが壊れすぐにソロが来るという絶望的なタイ
ミングで喜多ちゃんのアドリブバッキングソロに勇気
をもらい酒クズきくりさんの酒ビンでボトルネック
奏法を即興で切り抜けるという名シーンは鳥肌。
13. フラッシュバッカー
アルバム発売時では劇中では使用されていなかった
ダウナーなロックバラード曲で詞曲を担当した
音羽-otoha-が凄すぎる。後にライブ『We will B』
にて青山長谷川水野鈴代の4人で実際に演奏したの
がこの曲であった。少し成長してより大人になった
結束バンドの面々が過去を思い出して紡いでいった
曲なんじゃないかという感じを受ける。
高校生バンドが作れる雰囲気の曲ではない(笑)
次曲がカバー曲でボーナストラック的立ち位置
だろうから実質この曲がアルバムを締めくくるのだろう。
14. 転がる岩、君に朝が降る
ご存じASIAN KUNG-FU GENERATIONの2008年リリースの
シングル曲であり大名曲。この曲を後藤ひとりがカバーする
という意外性があるがその実、ハマリっぷりが凄い。
ひとり役の青山吉能もどう歌うかかなり悩んだようだ。
結果、ひとりの少し頼りない控えめなボーカルスタイルが
最適確だった。アニメ最終12話のエンディングに流れる演出
は本当に感動した。原作者はまじあき氏の激推しであった。
普通に名盤すぎる...まさかアニメ作品の劇中に出てくる
架空のバンド作品がここまでの完成度だったなんて。
とんでもない衝撃を受けてしまった。誇張でなく人生
マイベスト20には入るであろうアルバムになった。
2025年5月にモンストさんでコラボした際はまだ一度通
してアニメを観た程度でハマってはいなかったのでガチャ
でリョウが出て、ぼっちちゃんを課金でゲットしたくら
いで満足してた。
そしてこの頃に先にウマ娘の方で青山吉能が演じるツル
マルツヨシが育成実装されて青山吉能にハマりつつあった
タイミングで彼女が主演していた「ある魔女が死ぬまで」
にドはまりした。
結果ソロのアルバムなどを買ってファンになる。
そして年末年始になり時間もあったのでもう一度見返し
てみよう。となった時に完全に「ぼっち・ざ・ろっく!」
沼に入りました。とにかくオープニング、エンディング、
劇中に流れる一つ一つの曲が問答無用のロックばかりな
のである。
僕は特に2000年代の邦ロックを聴きまくっていたわけで
はなくどちらかといえばB'zやミスチルなどの時代時代の
有名曲を主に好んで聴いていたリスナーです。
たしかにぼざろの元ネタ(大まかすぎ)のアジカンは大好き
になった。ただそれ以外のバンドはほんとに有名タイア
ップのついた曲くらいしか知識がない。
だから下北沢系とかなんとか系の違いはいまだによくわか
らない。ただわかるのはとにかくカッコ良すぎるロックを
聴かせてくれたという事実。耳が幸せとはこのこと。
そしてフロントマンの長谷川育美がここまで凄いボーカリ
ストだとは思わなかった。声優おそるべし。というか他3人
も歌っているが3人も普通に歌が上手すぎる。
結束バンドの詞曲提供者もぼざろへの理解度がとても高く、
それらの曲を最高の形にアレンジを施した三井律郎と
akkinの2人がぼざろをこの大成功に導いた大貢献者だろう。
アニプレックスのぼざろ音楽チームもとんでもない熱量で
長い月日をかけて作りあげたのも拍手を贈りたい。
2023年には「光の中へ」、2024年『Re:結束バンド』
『We will』とシングル、ミニアルバムのリリースがあり
実際のライブも複数回行われているのだけどいずれも
大成功を収めている。
そしてアニメ第二期も制作が決定していて、こちらも
期待大である。2ndフルアルバムもいつか出してほしいな。
Carpenters『A Song For You』 - アルバムレビューvol.136

1972年6月リリース
1. A Song For You
2. Top Of The World
3. Hurting Each Other
4. It's Going To Take Some Time
5. Goodbye To Love
6. Intermission
7. Bless The Beasts And Children
8. Flat Baroque
9. Piano Picker
10. I Won't Last A Day Without You
11. Crystal Lullaby
12. Road Ode
13. A Song For You -Reprise
カーペンターズの絶頂期の作品であり個人的にも最高傑作と思う
『A Song For You』を今回レビューしてみます。
1. A Song For You
スタートとラストを飾る曲で、カーペンターズの自作曲ではなくシンガー
ソングライターの重鎮レオン・ラッセルの曲のカバーである。
カレンの音域の使い方の巧みさを思い知らされる。ジャズテイストの
佳曲だ。
2. Top Of The World
「Yesterday Once More」と同等の知名度を誇るカーペンターズの
代表曲のひとつ。全米1位も記録している。日本でも有名だが1995年放送の
ドラマ「未成年」で主題歌起用されてベスト盤がミリオンセラーに。
軽快なポップスで楽しげに歌うカレンが目に浮かぶ。
3. Hurting Each Other
この曲もカバー曲であるがあまりにもカーペンターズverがハマっている。
全米2位の大ヒットにもなっている。思いのほかカバー曲が多い彼らだが
それだけリチャードのアレンジ力とカレンのボーカルが素晴らしすぎる。
4. It's Going To Take Some Time
元はキャロル・キングの名盤『Music』に収録された曲だが翌年にカバーし
全米12位まで登るヒットとなる。邦題は「小さな愛の願い」。
5. Goodbye To Love
個人的にこのアルバムのキラートラック。邦題は「愛にさよならを」。
アカペラとピアノからしっとりと入るバラード、と思いきや1番サビ終わりに
突如ディストーション効きまくりの情緒的なギターソロが入ってくる。
ポップス史上初の【パワーバラード】と言われている。リチャードの提案
で彼らの前座バンドを務めていたメンバーを誘いレコーディングした。
結果、当時批判もありラジオ局でもNGになるなどしたが全米7位、全英9位
と大ヒットを飛ばした。筆者も彼らの曲で3本の指に入るお気に入りだ。
7. Bless The Beasts And Children
「Superstar」のB面曲として全米67位と小ヒットした当時のアメリカで公開
された映画『動物と子供たちの詩』の主題歌。
8. Flat Baroque
インスト曲。2分に満たない小曲だがリチャードの小気味の良いピアノ
プレイが耳に心地よく響く。続く曲もリチャードが活躍する。
9. Piano Picker
リチャードがボーカルを務めるお洒落なポップスナンバー。連弾引きが
かっこいいので必聴。普通にリチャードも歌が上手い。
10. I Won't Last A Day Without You
このアルバムのもう一つの山場である名曲。邦題「愛は夢の中に」。
ロジャー・ニコラス作詞、ポール・ウィリアムズ作曲で自作曲ではない
が彼らの代表曲のひとつで全米11位を記録。日本ではトヨタ「アルデオ」
という車のCMソングとして有名。オーケストラをバックに切々と歌い
あげるカレンの表現力は眉唾モノ。
11. Crystal Lullaby
主旋律のカレン、コーラスのリチャードという初期のシンプルな構成の
曲たちに近いシンプルなバラードで短めながらも聴く価値は高い曲。
13. A Song For You(Reprise)
コンセプトアルバムのような構成にも思える楽曲配置で奇麗に締めく
くる。カレンの高音と低音のさりげない使い分けにグッとくる曲。
カーペンターズの1972年に発表された4作目のオリジナルアルバムで、
全盛期の作品のひとつ。全米4位、300万枚超えの大ヒットになった。
カレンの声もこの70年代前期~中期くらいが一番安定感があったように
感じた(といっても活動期のいつでもカレンは凄かったと思うが)
しかし人気、レコード売り上げなどは絶頂期でも彼ら兄弟自身はあまり
調子がよくない時期に突入していたともリマスターCDのライナーにも
書かれており、精神的にも肉体的にも参っていたようだ。
この11年後にカレンは急死しカーペンターズとしては活動休止になる。
しかしこの11年間にも名曲を沢山生み出していく彼らの足跡は永遠に
音楽として残っている。
「愛にさよならを」の日本公演での演奏。
レミオロメン『花鳥風月』 - アルバムレビューvol.135

2010年3月リリース
1.Starting Over
2.ロックンロール
3.虹をこえて
4.ありがとう
5.君は太陽
6.花になる
7.恋の予感から
8.花鳥風月
9.大晦日の歌
10.Tomorrow
11.東京
12.小さな幸せ
1.Starting Over
シングル曲、当時アリナミンのCMで使用されていたのでよく覚えている。王道のポップロックナンバーでアルバム1曲目にがっちりハマっている。
2.ロックンロール
3分弱の軽快なまさにロックンロールナンバー。
レミオロメンはロックバンドであることを改めて認識させられる。個人的にはお気に入り。
3.虹をこえて
コーラスハモリがどこかシティポップ味を感じさせる。聴いていて心地良さを感じて終われる素晴らしさよ。
4.ありがとう
予想外のトーレ・ヨハンソンが参加している楽曲でNHK「みんなのうた」で使用されていた。コーラスではヨハンソンのお子さんも参加してる。花鳥風月のツアーでも歌われて大いに盛り上がったそうな。
5.君は太陽
とってもシンプルなレミオロメンらしい素朴さが見え隠れする優しいポップな1曲だ。売れっ子バンドになってもこういう曲を作れるのは凄いと思う。
6.花になる
少しマイナーコード進行なエッジの効いたハードナンバー。それまでの5曲は明るい雰囲気でここで重めな曲を持ってきていよいよ次が…
7.恋の予感から
大名曲バラード。間違いなくこのアルバムでのキラーチューンだろう。なんとこの曲もヨハンソンがアレンジ参加。イントロの雰囲気はそんな感じがする。後期レミオロメンの隠れた名曲。藤巻の「粉雪」を彷彿とさせる熱唱、絶唱を聴いてほしい。心を揺さぶられるだろう。
8.花鳥風月
アルバムタイトル曲。ヨハンソンがアレンジ参加。サビでの歌い回しが特徴的でファルセットのおまけ。どっしりとしたミドルテンポのバラードでカラオケで歌いたいが無理ぽい。前曲と並ぶアルバムの柱になる曲だ。
9.大晦日の歌
タイトル通り大晦日に流したくなる曲。シンプルなバンドサウンドが良い味を出している。こういう曲はレミオロメンは得意だなと感じる。歌詞の蕎麦の茹で過ぎ、のくだりはクスッとくる。
10.Tomorrow
アルバム後半戦。歌詞カードを読んでいたらめざましテレビの占い、という部分があった(笑)こういう遊び心を上手くはめるのが上手い。間奏の早口も楽しい。
11.東京
レミオロメンもついに「東京」というタイトル曲を作ったのか、と当時思った。山梨名産の桃も歌詞に出てくる。サビメロが個人的に好きだな。サウンド自体はかなりハードロックだ。
12.小さな幸せ
ラスト曲はしっとりバラード、どこかフォークソングのような風情を感じられる。地方から上京した人間が東京で暮らしながら故郷をふと思いながら、という内容。
すでに14年も前の作品でレミオロメンの実質ラストオリジナルアルバムになっている。 この後シングル「立つんだジョー」をリリースして活動休止になってしまった。
あくまで個人的には彼らの作品では一番好きだ。
前作『風のクロマ』までは小林武史がプロデュースで関わっておりアレンジっぷりが多少くどくてそこまで好きになれなかった。トーレ・ヨハンソンも3曲のみの参加だけでレミオロメンのセルフプロデュースであり彼ら3人のバンドとしての味が存分に発揮されていると思う。
藤巻さんは精力的にソロで活動しているから彼の歌声は2024年でも聴くことができるのは嬉しい。しかしレミオロメンとしては再活動は(一日限りとかはあるかもしれないが)無いのだろう。
僕は同郷のレミオロメンをずっと誇りに思っている。素晴らしい曲たちを本当にありがとう。
名曲「恋の予感から」のPV、若かりし頃の田中圭がよい演技してくれています。
TM NETWORK『humansystem』 - アルバムレビューvol.134

1987年11月リリース
1. Chilren of the New Century
2. Kiss You("More Rock")
3. Be Together
4. Human System
5. Telephone Line
6. Leprechaun Christmas
7. Fallin' Angel
8. Resistance
9.Come Back to Asia
10. Dawn Valley(Instrumental)
11. This Night
今年デビュー40年を迎えたTM NETWORK。
この間13枚のオリジナルアルバムを世に出してきた彼らの
最高傑作と位置付けても間違いのない作品が5作目のオリジナル
アルバムである『humansystem』である。
1. Chilren of the New Century
幕開けの1曲。アルバム1曲目としても13作品の中でも
一番リスナーをワクワクさせてくれる高揚感を感じる。
私が参加した2015年の30周年期のラストライブでも披露
されていたので余計思い入れも強い。
2. Kiss You("More Rock")
シングル曲にもなっているがより重厚感を増したミックス
が施されている。基本TMのライブでは定番のナンバーに
なっているが個人的には好きでも嫌いでもないくらい(笑)
3. Be Together
若い世代には鈴木あみの、、ってそれさえもすでに25年も前に
なっているが結局彼女の最大ヒット曲になったが元はTMの曲。
最近だと乃木坂46がTMのトリビュート盤でカバーしている。
アップビートの王道ポップチューンでこちらもライブの定番。
B'zの松本孝弘がこの曲でギターを担当している。
4. Human System
大胆に「トルコ行進曲」のメロディをイントロ~アウトロに
取り入れ展開するミディアムテンポのナンバー。ある少年と
ある少女の出会いを歌うものだが小室みつ子の作詞が本当に
素晴らしい。間奏のサックスソロも情緒あふれる演奏でこの
曲に花を添えている。個人的にTM NETWORK最高の1曲!
5. Telephone Line
いわゆる「木根バラ」の1曲。イギリスのロックバンドELOに
同名曲があるがそこから影響を受けて作られた曲でまだ世に
携帯電話、スマホなんてものがない時代を生きてきた人なら
思わず聴きながら頷いてしまうだろう。ロマンチックな1曲。
6. Leprechaun Christmas
レプラコーンクリスマスと読む、クリスマスソングぽさも
あるがギターはけっこう激しいプレーしており不思議な魅力
を持つ曲。小室と木根のコーラスも相変わらず上手い。
7. Fallin' Angel
この曲も前曲のようにクリスマスの雰囲気を持つがテクノ
ポップ寄りでサラッとした印象を受けるが宇都宮のボーカル
が少し無機質な曲の中でとても暖かくしてくれているのがミソ。
8. Resistance
シングルとしてヒットした曲で「Get Wild」にも近い彼らの
王道テイスト路線だが元々はバラード調で製作されたという
のは驚きである。T-SQUAREの青山純がドラマーとして参加
してよりロックな響きを与えている。
9.Come Back to Asia
国外から見た日本を表現した曲で、オリエンタルな雰囲気たっ
ぷりでこのアルバム内では異色ではあるが、この9曲目に配置
されているのが絶妙なバランスだと思う。この曲も木根バラと
言ってしまってもいいだろう。
10. Dawn Valley(Instrumental)
個人的に小室哲哉は凄い!となったのがこのインスト曲。
ある種映画音楽のようなテイストだがとにかくメロディが
美しい。そしてピアノと共に奏でられるフリューゲルホルン
はグラミー賞を何度も受賞しているジェリー・ヘイ。
もう素晴らしすぎて何度聞いても鳥肌もの。
11. This Night
最後のこの曲もクリスマスソングであるが、旋律をなぞるギタ
ーの音色がしとやかで綺麗。サックスもベースも大人な音を
出していて、静かにフェードアウトしていく様が物悲しい。
この『humansystem』は彼らに初のオリジナルアルバム1位の
栄冠を与えた作品でもありこれ以降TM NETWORKは躍進して
いくことになるが、一番TM NETWORKらしさを知りたければ
『humansystem』か前後の『SELF CONTROL』『CAROL』を
聴くのが良いと私は思う。
余談だがこの作品だけ録音音量が小さいのは有名で、私も
初めてCDで聴いた時に「あれ?音ちっさ!」となりテープや
MDにダビングした際はこのアルバムの曲だけ音量を上げないと
いけなかった。
しかし、2013年にBlu-specCD2盤がリリースされた際には
音量も他の作品と同じように修正(?)されていたのでこちらを
購入するのが良いと思われます。
37年前の作品ですが、現代に聴いても違和感のない音作りを
した彼らは本当に素晴らしいミュージシャン。後世に語り継ぎ
たいものですね。
ZARD『運命のルーレット廻して』

1998年9月17日 リリース
25年前に世に出たZARDのシングル曲。
僕がZARDの曲で2番目に好きな曲。
かの「名探偵コナン」のオープニング曲にも起用され当時16歳の僕は「ついにコナンにZARDきましたか!ひゃっほう!」みたいな謎テンションだったのを覚えてる(笑)
ZARDファン以外にはそれほど知られては居ないのだろうが、コナンOPに使用されたバージョンは実は音源化はされていない。というのもこの曲には多数のバージョンが存在していてどれをアニメに使うか、CD化にはどれを使うか、試行錯誤をかなり重ねたようだ。
結局、リリースされた最初のシングルCD盤や後のベスト盤にはイントロがスパニッシュ調のギターから始まるバージョンが起用されていて現在Spotifyなどのサブスクで聴けるものも当然これ。
ZARDのシングル曲の中でもとりわけ曲全体を通してドラマチックでハード目なギターサウンドが特徴だろうか。アウトロは坂井泉水のボイスを聴きながら余韻を残しながらフェードアウトしてゆくのも味がある。
やはりアニメとの親和性が強く、僕はあのオープニングアニメがめちゃくちゃ印象深い。あの頃はよくコナンを見ていたせいもあり早くリリースしないのかなとはやる気持ちでいっぱいだったものだ。TVオンエアからだいぶ経ってからのリリース予定にヤキモキしたし、すでにフラゲ日というものがあるのを知っていた僕はリリース日の前日に馴染みのCDショップに買いに走ったものだ。
この曲で特に僕に深く刺さったのがサビで何度か出てくる【ずっと君を見ていた】というフレーズだ。ここの彼女の歌唱はとてもパワフルで何度聴いてもゾクゾクさせられる。坂井泉水の歌声は爽やかさや柔らかさが特徴だと思うが、時折ロックボーカリストにも劣らない力強さも感じさせる。この曲では特にそう感じた。以来25年間この曲は自発的によく聴く大好きな曲だ。
2016年に(この頃は特にコナンを見てはいなかったが)LaPomPonという女の子グループがカバーしてエンディング曲として流れたと知り、すぐに見た時には「坂井さんじゃないけど、うわ、なにこれ泣けるじゃないか…」という感情になった。
名曲は歌い継がれていくんだな〜。ありがとう。
カップリングの「少女の頃に戻ったみたいに」も名バラードで劇場版コナンの『14番目の標的(ターゲット)』の主題歌に起用されているが、こちらも個人的にZARDマイベスト10に入れたい曲だったりする、こちらも一聴の価値ありだ。
最後に「運命のルーレット廻して」というタイトルも大好きだ。名曲感が凄い。実際に名曲だからもっと凄い。
TM NETWORK 「Whatever Comes」

2023年9月8日リリース
全Fanks待望のTM NETWORKのニューシングル。
『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のオープニング曲として使用されている。
TM NETWORKの一般流通販売されているシングルCDとしては2014年の「LOUD」以来9年ぶりとなる。
シティーハンターの新たなオープニング曲として作られたこの曲は小室哲哉が「ライバルはGet Wild」とメディアで語っていたように36年という長い年月シティーハンターの顔、ひいてはTM NETWORKの顔でもあるゲワイを意識して相当力を入れて制作されたことが窺える。
イントロから高揚感溢れるギターリフとシンセで一発で「ああ、小室さんの作るTMの曲だわ〜」という安心感と興奮で満たされる。そして宇都宮隆の変わらない歌声にさらに頬が緩くなり、小室と木根尚登の絶妙なコーラスワークが曲を支えてくれているのを強く実感させられた。
そして絶対に外せないのは4人目のTM NETWORKのメンバーといっても間違いはない作詞の小室みつ子の紡ぐ明日への希望を記した歌詞もやはり素晴らしい!TMの長い歴史の要所要所では彼女の作詞した曲が存在感を示してきた。そして今回も40年目を来年に控えたこのタイミングで改めてTM NETWORKの健在ぶりに一役買ってくれて大感謝である。
6月にアルバム『DEVOTION』をリリース(オリコン初登場4位!!)している彼ら。これまであまり、というかほとんどなかったはずだか小室が積極的にギタープレイを披露しているのが驚いた。
「小室さんて鍵盤のイメージ強すぎてギター掻き鳴らす姿ってあったか?」と思ったがよくよく思い出すとglobeでのライブなどではギター弾いたりしてるのを見かけた。アルバム表題曲「DEVOTION」やこの曲「Whatever Comes」ではアグレッシブなプレイをしている。
つい数日前からライブツアーも府中からスタートさせたがステージ上では弾くのだろうか?
それにしてもウツさんはなぜもここまで歌声が変わらないのだろうか?そりゃあ年齢による身体の衰えは絶対あるはずだが、そういう意味ではウツさんはとんでもない気がする。2012年~2015年の頃からほぼ変わらないし、さらに声の甘さに磨きがかかっているようにも思う。60代半ばであの歌声は反則ではないか。まあTHE ALFEEとかいうバケモン3人組もいるが(笑)
木根さんにおいてはエレキギターの巧みさがめちゃくちゃ上がっていたのが先日見たYouTubeのゲワイの映像でわかった。「え!?木根さんてばギターソロ思いっきり弾いてるじゃんか、凄ッ!」となったのが記憶に新しい。見た目は木根さんが一番変わらないのも木根さんらしい?と思った。
御三方それぞれがこの年齢にしてさらにブラッシュアップしていくのがとにかくかっこいいし、尊敬できるな、と。
この「Whatever Comes」で今現在の最新形態のTM NETWORKを見せて聴かせてくれていることはリスナーやFanksに希望と勇気を沢山与えてくれている。これからも僕は彼らを聴いて生きていきたいと思った。
このCDの4曲目にはゲワイの最新リマスターである「Get Wild」(2023Remarter)が収録されているが、発売から36年が経とうとも不思議と古さを全く感じない。これは本当に凄い事だと思う。いつ聴いてもどの時代にでも通用する名曲中の名曲だ。すごいぞTM NETWORK。
「風のない十字路」とは
みなさん、はじめまして。
(はじめましてではない方、お久しぶりです)
gooブログからこのはてなブログに引っ越してきました。ブログタイトルを一新してアルバムレビューなどを定期的に書いていこうと思います。
この「風のない十字路」というタイトルは僕が大好きなTM NETWORKの楽曲から取っています。といっても全然メジャーな曲でもないしシングルA面曲でもない。俗に【木根バラ】と言われるメンバーの一人、木根尚登さんが作曲しているバラードの中のひとつ。
2004年リリースのシングル「NETWORK」の3曲目に収録されている。

しかし数あるTM NETWORKの曲の中でも個人的に何故かトップクラスに好きな曲だから。そしてあまりTM NETWORKらしさを感じないタイトルと楽曲を支配するなんとなくどんよりとした曇天模様な雰囲気。そこに魅力を感じ20年近く経つわけです。
「Get Wild」しか知らない方にも良ければ聴いてみてほしい、、、とは別にならないが(笑)気が向いたらで良いと思う。そんなマイナーな曲を好きだからこそブログタイトルに付けてみたのです。